ある評論家の『心変わり』考
熊倉千之*1という評論家が、USTREAMで、『心変わり』を述べていた。
http://www.ustream.tv/recorded/4065543
公開講座など、どこかの大学での一コマだろうか。江藤淳が酷評したという倉橋由美子『暗い旅』*2について少し触れていたようなので、栗原裕一郎氏『〈盗作〉の文学史』*3を読み、『心変わり』を読んでみたのかも知れない。熊倉氏は訳者清水徹氏が、人称の問題からみても、日本語と欧米語の違いがよくわかっていないのではないかと述べる。ぼくはそんなことはない、清水さんはもちろんわかっていたうえで、「きみ」にしたのだと、これに対して時間があれば異論を述べておきたい。ここで問題となっているのは、日本語文における主体の非人称性と、欧米の有人称の違いであり、もう少し述べてほしかったところだが、ビュトールの真実主義に触れながら、述べている。ひとまず、備忘録的に残しておく。
*1:
*2:
*3: