8月新刊中心に

urotanken2007-08-19




〈日本文学〉

逃亡くそたわけ (講談社文庫)

逃亡くそたわけ (講談社文庫)

*1
キルプの軍団 (講談社文庫)

キルプの軍団 (講談社文庫)

野川 (講談社文庫)

野川 (講談社文庫)

山手線内回り

山手線内回り

出発は遂に訪れず (新潮文庫)

出発は遂に訪れず (新潮文庫)

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

半島 (文春文庫)

半島 (文春文庫)



〈海外文学〉

快楽―薔薇小説〈1〉 (薔薇小説 1)

快楽―薔薇小説〈1〉 (薔薇小説 1)

魔法の庭 (ちくま文庫)

魔法の庭 (ちくま文庫)

黒いユーモア選集〈1〉 (河出文庫)

黒いユーモア選集〈1〉 (河出文庫)

黒いユーモア選集〈2〉 (河出文庫)

黒いユーモア選集〈2〉 (河出文庫)

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)

海底二万里〈上〉 (岩波文庫)

海底二万里〈上〉 (岩波文庫)


ジョン・バンヴィルの作品が続けて出る。

バーチウッド (ハヤカワepi ブック・プラネット)

バーチウッド (ハヤカワepi ブック・プラネット)

海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)

海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)






チェーホフ・ユモレスカ〈2〉

チェーホフ・ユモレスカ〈2〉




〈思想・社会〉

情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX)

情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX)

フーコー (河出文庫)

フーコー (河出文庫)

大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公文庫)

大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公文庫)

ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか (光文社新書)

ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか (光文社新書)

喪失とノスタルジア - 近代日本の余白へ

喪失とノスタルジア - 近代日本の余白へ




〈エッセイ・対談・読書〉

柳田國男集 幽冥談―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

柳田國男集 幽冥談―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

恋日記 (中公文庫)

恋日記 (中公文庫)

私の食物誌 (中公文庫)

私の食物誌 (中公文庫)

月と菓子パン (新潮文庫)

月と菓子パン (新潮文庫)

フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫)

フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫)

作家の読書道2

作家の読書道2

『作家の読書道 2』はweb本の雑誌にて、作家がどんな本を読んできたかの大インタビュー集。このたび収録の作家さんはこちら。

池上永一  絲山秋子  荻原浩  片山恭一  桜庭一樹  島本理生  平安寿子  辻内智貴  中原昌也  中場利一
西加奈子  野中ともそ  法月綸太郎  馳星周  古川日出男  町田康  三浦しをん  森見登美彦  山本一力  山本幸久 吉村萬壱

色と空のあわいで

色と空のあわいで

「9・11」惨劇の直後から始められた松浦寿輝古井由吉の往復書簡。惨劇が映し出した言葉の空洞化、いま文学者が語るべきこととは。



〈科学・科学史

単位の進化 原始単位から原子単位へ (講談社学術文庫)

単位の進化 原始単位から原子単位へ (講談社学術文庫)

街角の科学誌 (中公新書ラクレ)

街角の科学誌 (中公新書ラクレ)




〈歴史・文化史・デザイン〉

遍歴・流浪・渡世 旅芸人のいた風景 (文春新書)

遍歴・流浪・渡世 旅芸人のいた風景 (文春新書)

敗北の文化―敗戦トラウマ・回復・再生 (叢書ウニベルシタス)

敗北の文化―敗戦トラウマ・回復・再生 (叢書ウニベルシタス)

夢の終焉―ユートピア時代の回顧 (りぶらりあ選書)

夢の終焉―ユートピア時代の回顧 (りぶらりあ選書)



ワールドフォトプレスから出ているものが少し気にかかった。

一本のひも、一本の棒、一枚の布があると、運ぶことは格段と楽になり効率が上がる。そこに転がる輪である車輪が登場すると台車、牛車、馬車、列車、自動車と限りなく転がり続け、多くの重量物を運べるようになる。世界のどんな場所でも共通に見られる運ぶスタイルと、反対に特定の地方や民族だけがしている 運ぶということ。楽ちんな運ぶ、苦労で苦痛な運ぶ。運ぶという行為が繰り広げる世界をビジュアルIDシリーズならではの豊富な写真、図版で展開する。


「目は口ほどにものを言う」という言葉があるが、手はそれ以上に意志を発するかもしれない。人さし指で注意を差し向ける矢印となり、人ごみや騒音のなかでも指図し、教え、誘導する。レストランの看板、軍隊のマニュアル、企業の広告、インディアンのお守り・・・おしゃべりが大好きな手は世界各国で活躍し、誰に対しても平等に語りかける。この雄弁でバイリンガルな手にリスペクトを送り、古今東西から寄せ集めた写真や図版を通して手の領分を解き明かす。


1982年に創刊した商品情報誌『モノ・マガジン』。最初から最後までモノづくしで構成する、まったく新しいジャンルの雑誌として登場し、時代とともに変化し続けるモノの魅力を独自の視点、切り口で伝え続けている。その背景には、モノの一部を大胆に拡大する見せ方で、それまでの雑誌デザインの常識を覆すエディトリアル・デザイナーの発想力があった。アナログ手法で重低音の効いた迫力ある誌面を展開してきた、モノ・マガジンのデザインの軌跡をたどる。


とりわけ、前者、「運ぶ A地点からB地点まで」「手の領分 おしゃべりな手に語らせよ」の2冊は、廃刊してしまったポーラ文化研究所が刊行していた「is」を少し思い出すような、図版で魅せる文化史的なアプローチが感じられる。*2






〈芸術〉

シュヴァンクマイエルに関するものがふたつ出る。

人間椅子

人間椅子

ヤン&エヴァシュヴァンクマイエル展 アリス、あるいは快楽原則

ヤン&エヴァシュヴァンクマイエル展 アリス、あるいは快楽原則




空想世界 TAKORASU WORLD

空想世界 TAKORASU WORLD

独特のノスタルジーに包まれた不可思議なTAKORASUの空想世界。新進気鋭のイラスト・映像作家、初の作品集。映像DVD付き。


クレーの旅 (コロナ・ブックス)

クレーの旅 (コロナ・ブックス)

1914年初夏、マルセイユ港からチュニジアへ出航した若き日のクレーが北アフリカの旅で発見したものは。クレー絵画の源泉を探る。


廃墟紀行

廃墟紀行

全国の廃墟物件70以上を写真付きで紹介。


〈江戸・東京・都市〉

大江戸歴史百科

大江戸歴史百科


橋爪の著作内容はあまり期待できなさそうだが一応(ジャケットの写真から『アースダイバー』あたりを意識しているようにうかがえる)。

ゆく都市くる都市

ゆく都市くる都市



流体都市を構築せよ!―世界民衆都市ニューヨークの形成

流体都市を構築せよ!―世界民衆都市ニューヨークの形成





〈数学〉

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

トポロジー―基礎と方法 (ちくま学芸文庫)

トポロジー―基礎と方法 (ちくま学芸文庫)

数学ガール』は、理数系に強い高校生をモデルにした物語仕立ての数学問答である(6月に出ていたとは知らなんだ)。文系数学オンチにはうってつけかも知れない。奥付には詳しいプロフィールがないが、著者のwebサイトをみると、プログラマらしい(プログラミングの書物を多数出版している)。この本は、著者曰く、6月末発行からすでに4刷であるらしい。


〈文字・漢字〉

アルファベットの事典

アルファベットの事典

書いて、覺えて、樂しめて 舊漢字――書いて、覺えて、樂しめて (文春新書)

書いて、覺えて、樂しめて 舊漢字――書いて、覺えて、樂しめて (文春新書)

異体字の世界―旧字・俗字・略字の漢字百科 (河出文庫 こ 10-1)

異体字の世界―旧字・俗字・略字の漢字百科 (河出文庫 こ 10-1)

『旧漢字』は高校時代より「旧かな旧漢字」に親しんでいたという国語学者の、『異体字の世界』は「活字・写植」の文字に親しんだ校正・組版の研究実務者の手によるものである。

*1:解説は渡部直己氏。

*2:ただし、ざっと見たところでは執筆者に書かせているというものではなく、あくまで図版とデザインでみせる雑誌である。