引っ越し、たい。

urotanken2006-11-25




世田谷に住んではや8年になる、そろそろ居場所を移したいという気持にもなった。世田谷は交通の便はよいが、本屋さんが貧しく、三軒茶屋TUTAYAしかなく、桜新町は中央図書館しかない。世田谷区なら下高井戸(赤堤)がよい。町に武蔵小山のような商店街か下高井戸の食料品店があって、南阿佐ヶ谷の書原本店のような本屋さんがあり、大森は山王や馬込のような起伏があり、ドトールコーヒーサンマルク・カフェ、そしてぽえむのような珈琲屋さんがあり、荻窪西荻窪のような古本やさんがあって、東中野の十番のような中華料理やか渋谷の後楽そばのようなお店があり、目黒不動前の林誌の森公園、王子の音無親水公園や武蔵小金井小金井公園調布市三鷹市野川公園の自然があるところは、やっぱりどこを探しても、ない。それは贅沢で欲張りというものだけれど、私の贅沢などたかがしれている。若い時分のまだ信用あるときに、借金をしてでもマンションなどを先に購入しておいたほうが、後々売り払うときなどに財産として残ってくるからそうするほうがよいと勧められたことがあるが、首都圏に居を定めることに疑問がわいてくる。もう、東京は消費しすぎた風景なのだろう(モリナガ・ヨウ東京右往左往』(大日本絵画、本体価格2800円+税、ASIN4499229200)は久々に消費した東京風景を甦らせてくれたし、中沢新一アース・ダイバー』(講談社、1800円+税、ISBN4-06-212851-9)は久々にヒットの東京=都市論であった)。今では何もない空白をやはり、求めているらしい。引っ越したいが、すぐにできる訳ではないから、そろそろ引っ越しのために貯金もしなくてはと思う。やはり私鉄沿線に住みたい。いまの田園都市線沿線は好きな路線なので、そろそろ中央林間とかつきみ野なんかに住むことを考えようか。町田が近いということ、神奈川県と東京都の接した地点であること、鎌倉方面が藤沢市をはさんで心理的に近いということ、冴えない相鉄線にでも乗れば、お上り感覚で横浜に行けるということ、奥まった大和市という地点はなかなか魅力である。将来は阪神間の故郷に住みたいという気持も強い(原武史「民都」大阪対「帝都」東京 思想としての関西私鉄』(講談社、本体価格1700円+税、ISBN:4-06-258133-7)など)。家を買う土地を購入するなんてことは、そう簡単に決められることではない。

東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

アースダイバー

アースダイバー

「民都」大阪対「帝都」東京 (講談社選書メチエ)

「民都」大阪対「帝都」東京 (講談社選書メチエ)