月島佃遊記

urotanken2008-08-05




K夫妻のお誘いで、住吉神社例祭の御神輿を家人と観に出かける。猛暑のなか、13時半から17時まで、月島を練り歩きながら、神輿担ぎの群れに付き添った。



法被の背には、月参とか月三とか、番町記号が格好いい。
             



こんな威勢のいい祭ははじめてに近い体験で、女性が担ぐための小さな神輿と普通の神輿をかついだ旦那衆、道端からは近所の人々がこれでもかと水をバケツやホースでかけまくる町全体で盛り上がる素晴らしいひとときを味わう。


Kさんのみか、奥さんまで飛び入りで担いだりして、和気藹々で(肩に痣をつくりながら)、観ているこちらまで愉しい気分が伝わってくる。





こちらも汗だくになりながらも、でも愉しくってペットボトルのお茶や缶ビールを飲みながら、いつまでもついて回ることができた。心地よい疲労というやつだ。




夕方に無事、月島の区民センターに納められた神輿は祭が終わるまで、寝ずの番でお守りされるらしい。



夜を迎えて、Kさんが月島・佃方面を案内してもらう。


「日本でいちばん小さな出版社」*1Aの会社兼自宅マンションにお邪魔。近所の消防団のおじさんやらみんなでお酒飲んで寛いでいるなかに飛び入り参加。ああだこうだと些末なお喋りに興じる。


それから佃の縁日に足を運んだ。

普通の縁日らしいが、射的やら、型抜き、自由に入れてよい氷のシロップ入れなど、映画やテレビで見かけるような古めかしい縁日模様だった。悲哀を感じるというおじさんの焼きそばの屋台で、特盛り焼きそばを買って帰る(500円)。Kさん夫婦や家族たちと勝ちどきまで一緒に歩いて帰った。


家に帰って、焼きそばを食べる。すでにしてパックからはみ出ているから、袋にも細かいそばが溢れていた。



↓皿に盛る。

味は、ちょっと薄くていただけない(しかも肉ぬき)。道理で安いわけだが、まあボリュームでそのぶんカバーしているか。大阪で買ってきたイカ焼きソースが残っていると思い出し、それをかけて混ぜ合わせて食べる。ジャンキーな味で美味だった。イカがはいっていると思いながら咀嚼し、無事完食した。




月島・佃一帯は近所コミュニティの町である。駐車場でも何でも茣蓙広げて
すぐにお花見のときのように、人が集まり、飲食を繰り広げている。祭日とはいえ、これだけみんなが一緒になってやる祭も、そう多くないのでは。西とは違うという実感は増した。


月島西仲通りはもんじゃストリートで(10年前訪ねたときよりもはるかにもんじゃ屋さんが増えている)、喫茶店を見つけられなくて結構困った。


神輿は担がずどもいい汗をかくことができた夏らしい一日だった。

*1:日本でいちばん小さな出版社