「フリー」を生き延びる―大波小波にて「フリーの教科書」紹介

2009年5月23日「東京新聞」夕刊のコラム「大波小波」にて、岸川真『フリーの教科書 生き延びるための読書』ならびに『フリーという生き方』(岩波ジュニア新書)が取り上げられています。 …「貧しさを、泳ぎながらの読書日記」といった体なのだが、挙げてい…

イメージの抽象度が高いと郊外になる

ただモデルの女の子に惹かれて、アイフォトしたわけではない。これは大学予備校の広告写真だが、2月後半から4月にかけて、大勢の人、とくに若者にとって人生の節目にあたる時期。平たく春が来るとでも言おうか。入学に卒業、就職、転勤等々…。移ろいのとき…

本とのホントのつきあいかた

学業から離れてものを学びたくなる(習うのではなく)心性は、学生時代への郷愁ではなく、怠け者の気まぐれというものだろう。本を読めるときに読まず、読めないときにばかり読もうとするといった具合に。ところで、「先生はえらい」の内田樹ではないが、先生…

ジュンク堂新宿店トークセッションもなかなか盛況であった。

おかげさまで、岸川真さん、青山南さん、滝本誠さんのトークセッションは、お客様も30名を越えるご来場で、2時間のゆったりトークも無事に終わりました。ご来場いただいたお客様、そしてなによりジュンク堂書店新宿店のスタッフ一同に、厚く御礼申し上げます…

不況を生き抜くための文学

中日新聞2009年2月27日(金)夕刊に、 〈不況を生き抜くための文学 フリーで考えた『蟹工船』に引き続く戦う武器としての読書〉と題し、岸川さん本人の原稿が掲載されています。

三省堂トークセッションは盛況であった。

おかげさまで、岸川真さん、佐藤忠男さん、わたなべりんたろうさん司会のトークセッションは、お客様も40名を優に越える*1勢いでした。ご来場のお客様、三省堂書店4Fのスタッフの皆様、ありがとうございました。 無事に済んでほっと一息というのもつかの間…

『フリーの教科書 生き延びるための読書』情報

岸川真 著『フリーの教科書 生き延びるための読書』*1の刊行記念として、2月末から3月上旬にかけて、下記都内2書店にて、トークイベントを行います。 三省堂ミッドナイトセッション 2月25日(水) 20時30分より(開場20時、閉店後の始まりです)…

鉄道画

なかなかパワフルな鉄道画を描く漫画家(?)*1がいる。後藤友香という女の人である。鉄道画集作者: 後藤友香出版社/メーカー: よるひるプロ発売日: 2008/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る*2これだけ鉄道の〈顔〉に執着す…

気になったもの

黒田育世×古川日出男『ブ、ブルー』予告 くだらん。実に馬鹿馬鹿しいが、不覚にも大笑。

『フリーの教科書』、毎日新聞に掲載さる。

編集担当した岸川真著『フリーの教科書 生き延びるための読書』*1、毎日新聞2009年1月30日(金)夕刊「話題です」にてご掲載いただきました*2。 「フリーランス、非正規社員の人が読んで損はない」とご紹介いただきました。簡明にして要を得た書評、ありがた…

編集研究の主題

編集者としてどうしても書物にしたい作家がままいるが、その本が出せるかどうかは現段階では怪しい。いや、厳しいだろう。自分の道行き、今後次第かとも思う。よその版元に企画を売りこむのは惜しい。もし編集できないとなれば、これは自分で著すしかないの…

2009.1

【ボクは迷いながら戦争に向かう生きにくい世界でボクを襲う危ない性と死の誘惑、愛と命を考える・相対主義・フッサール・ベルグソン】 フリーの教科書―生き延びるための読書作者: 岸川真出版社/メーカー: 早美出版社発売日: 2009/01メディア: 単行本購入: 3…

2008.9新刊(8月新刊なども含む)

【文芸】 今月の超大作はこれ1冊で決まりだろう。もしかすると、今年の一冊かも知れない。楽しみでブルブル震える。発売日は、ビュトールの学会初日ゆえ、一気呵成に読むのは次週以降か。 聖家族作者: 古川日出男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/09/26…

郊外都市No.1・町田

ようやく念願の引越を叶えることになった。場所は町田。住所は神奈川県相模原市なのだが、小田急/JR横浜線の町田駅が最寄りであり*1、立派な町田の住民になる。無論〈立派な〉は、〈町田〉にかかっている。町田は立派だ。これだけ巨大な郊外の街はないので…

月島佃遊記

K夫妻のお誘いで、住吉神社例祭の御神輿を家人と観に出かける。猛暑のなか、13時半から17時まで、月島を練り歩きながら、神輿担ぎの群れに付き添った。 法被の背には、月参とか月三とか、番町記号が格好いい。 こんな威勢のいい祭ははじめてに近い体験で、女…

2008.7(未刊既刊含む)

【日本文学・エッセー・漫画】 ラジ&ピース作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/31メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (55件) を見る 婚礼、葬礼、その他作者: 津村記久子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/07/04…

ミシェル・ビュトール今秋来日

【速報】ミシェル・ビュトールが今秋9月来日し、立教大学にて国際学会が9/26(金)〜27(土)に催されます。また、ミシェル・ビュトールと日本の現代小説家、絲山秋子さん*1の対談も実現する模様*2。これは本当に楽しみであります。詳細はまた分かり次第、お…

2008.6〜

【文学・エッセイ】 夢の展翅作者: 草森紳一,井上洋介出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/06/25メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見るニート (角川文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 20…

5月など(既刊未刊問わず)

【文学】 兎とよばれた女 (ちくま文庫)作者: 矢川澄子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (25件) を見る神さまは兎のすべてでした。 とにかく神さまが好きだったから。兎は、どんなに…

バートルビーが流行ってる?!

ハーマン・メルヴィルの中編小説『バートルビー』が、新潮から出たエンリーケ・ビラ=マタスの『バートルビーと仲間たち』という小説を皮切りに*1、今年話題になっているようだ*2。代書人(*3)バートルビーという青年は、職場で「〜しないほうがよいのですが…

2008.3(既刊未刊含む)

【文学・評論】 寺山修司未発表歌集 月蝕書簡作者: 寺山修司,田中未知出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/02/28メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (13件) を見る コンポジット氏四十年作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 展望社発売日:…

語り得るもの/語り得ぬもの

とうに過ぎたが、昨年12月、同時期に出た文芸誌が同じ漫画家へのインタビューを掲載していた。掲載したのは「WB」(WASEDA bungaku FreePaper)Vol.011_2007_winterと創刊したばかりの「エクス・ポ」vol.01。どちらも取り上げていたのが榎本俊二という漫画家が…

2008.1/2

【文学関係】 乳と卵作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 175回この商品を含むブログ (258件) を見る 文学的商品学 (文春文庫)作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/08メ…

古川日出男がNight

古川日出男の新刊記念イヴェントが終わった。12月中に4回も書店を回って宣伝していた訳だが、ぼくはそのうち2回も行ってしまった。 はじめに足を運んだのは、〈Night 夜 @青山ブックセンター六本木店〉。写真を後ほどアップするが、abcの店員さんが…

2007年最終月

【文芸その他】 [rakuten:book:12611806:detail] 「文學界・別冊文藝春秋」 「オール讀物」編集長を歴任した名物編集者による 珠玉の文壇回想エッセー集 収録作家: 池波正太郎、菊池寛、司馬遼太郎、立原正秋、 田中小実昌、永井龍男、平岩弓枝、藤沢周平、…

一つの可能性

過ぎし11月3日(土)、 マチネ・ポエティカ主催、BankART 1929 共催による、リーディングパフォーマンスライブ「一つの可能性 text by ミシェル・ビュトール『段階』 D'après "Degrés" de Michel Butor, Editions Gallimard pour l'œuvre originale」が横浜…

仏文学会@関西大学

関西大学で行われた二日間の仏文学会。出展のために参加。 知り合いなど拝聴したい発表があり、3方の発表を覗いた。朝一で、加倉井仁氏の発表〈バルザック『人間喜劇論』ー消えゆくものへのまなざし〉。 小説家バルザックとしてではない、歴史家バルザック…

11月

【文芸】犬身作者: 松浦理英子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/10/05メディア: 単行本 クリック: 33回この商品を含むブログ (108件) を見る紹介遅ればせながら、結構話題になっている小説*1。 袋小路の男 (講談社文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカ…

ゼロの胎動

集英社からWEBで最新作が読めるRENZABURO(レンザブロー*1)というサイトがあると知った。古川日出男の作品が少し読める。古川は今アツい作家だ(と勝手に思っている)。 批評と理論のサイト、〈SITE ZERO ZERO SITE〉もおそらく若手の研究者・専門家たちが…

10月中心に

【日本文学・エッセイ】野性時代 vol.48 (KADOKAWA文芸MOOK 49)出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10メディア: ムック クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 予定日はジミー・ペイジ作者: 角田光代出版社/メーカー: 白水社発売日: 2007/09/0…